みずほリース＜8425＞、ジャパン・インフラファンド投資法人＜9287＞をTOBで非公開化

みずほリースは、TOB（公開買い付け）によりジャパン・インフラファンド投資法人の上場を廃止することで、同社の再生エネルギー発電事業を自前で最適運営できる体制に再編するのが狙い。併せて自社の顧客や電力購入・販売業者とのパートナーシップを活用し、固定価格買取制度（FIT）が終了した後の収益の不安定化に備える。

ジャパン・インフラファンドの資産運用会社は、丸紅傘下のジャパン・インフラファンド・アドバイザーズ（JIA、東京都中央区）。TOB完了後、みずほリースは新たに49％のJIAの株式を取得し、丸紅との共同経営体制へ移行する。

ジャパン・インフラファンドはTOBに賛同し、投資主に応募を推奨している。TOB成立後、同法人の東証インフラファンド市場への上場は廃止となる。

公開買付者は傘下のMMパワー（東京都港区）。買付代金は約285億円。買付価格は1投資口につき6万5000円で、公表前営業日の終値5万3600円に対して21.27％のプレミアムを加えた。

買付予定数は43万9220口で、下限は所有割合66.67％にあたる29万2814口。買付期間は2025年11月7日から12月19日までの30営業日。決済の開始日は12月26日。公開買付代理人はSMBC日興証券。

ジャパン・インフラファンドは2019年に設立、2020年に東証インフラファンド市場に上場した。