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日精樹脂工業<6293>とTOYOイノベックス<6210>、2026年4月に経営統合へ

2025-11-14

射出成形機メーカーの日精樹脂工業とTOYOイノベックス(旧東洋機械金属)は2026年4月1日付で経営統合することで合意した。アジア系企業の台頭によるグローバルでの競争激化やEV(電気自動車)・PHV(プラグインハイブリッド車)の普及など事業環境が大きく変化する中、持続的な成長に向けて単独では実現できない取り組みが可能になると判断した。

日精樹脂は長野県坂城町、TOYOイノベックスは兵庫県明石市に本社を構えるが、両社を傘下に置く共同持ち株持株会社「GMSグループ」は東京都内に設立し、東証プライム市場への上場を予定する。

日精樹脂は射出成形機の専業。一方、TOYOイノベックスは射出成形機のほか、ダイカストマシンと呼ばれる鋳造機械を手がける。両社の射出成形機の製品構成はサイズ(型締めトン数)などで多くが補完関係にあり、相乗効果を見込む。海外売上高比率は両社とも7割近い。

2025年3月期業績は日精樹脂=売上高474億円、営業利益4億4200万円、TOYOイノベックス=売上高270億円、営業利益△5億2100万円。

共同持ち株会社のGMSグループは株式移転の手続きで設立する。株式移転比率は日精樹脂工業の普通株式1株に共同持ち株会社の2株、TOYOイノベックスの普通株式1株に共同持ち株会社の1.51株を割り当てる。

共同持ち株会社の会長・CEO(最高経営責任者)に日精樹脂の依田穂積社長、社長・COO(最高執行責任者)にTOYOイノベックスの田畑禎章社長が就く運び。

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