イルグルム＜3690＞、AIマーケティング支援ツール提供のシルバーエッグ・テクノロジー＜3961＞をTOBで子会社化

イルグルムはネット広告の効果測定などのマーケティング支援とEC（電子商取引）サイト運営者支援事業を両輪とする。AI（人工知能）を活用したマーケティング支援ツールを提供するシルバーエッグ・テクノロジーを取り込むことにより、顧客に対する支援可能領域の拡充につなげるのが狙い。

シルバーエッグ・テクノロジーはTOB（株式公開買い付け）に賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOB成立後の手続きを経てシルバーエッグ・テクノロジーの東証グロース市場への上場は廃止となる。

シルバーエッグ株の買付価格は1株につき770円。TOB公表前日の終値609円に26.44％のプレミアムを加えた。買付予定数は217万3957株。下限は所有割合39.7％にあたる118万1700株。買付代金は16億7300万円。

同社社長のトーマス・アクイナス・フォーリー氏は所有する53.94％（160万5800株）のうち半数の26.97％をTOBに応募する。残る半数の株式については応募せず、TOB成立後に1株440円でイルグルムに譲渡することになっている。これにTOB分を含めた買収総額は約20億2700万円。

買付期間は11月17日～2026年1月6日の31営業日。決済の開始日は2026年1月14日。公開買付代理人は東海東京証券。

シルバーエッグは1998年に設立。2016年に東証マザーズ市場に上場（2022年4月に東証グロース市場に移行）。