上下水用機械メーカーの前澤工業と塩ビ製上下水用器具メーカーの前澤化成工業は、経営統合により両社の強みを融合させ、上下水道施設の老朽化に伴う更新需要への対応や、汚水処理分野での下水道、農業集落排水、浄化槽の統合といったワンストップ提案などで相乗効果を狙う。
さらにバイオガスプラントや産業排水処理システムなどの分野で新たな価値を提供するほか、財務基盤を統合して投資規模の拡大や設備、ITシステム、資産の相互活用を進めるなど間接機能の再編によるコスト削減と経営資源の最適化を図る。
共同株式移転の手続きにより共同持ち株会社を設立し、前澤工業と前澤化成工業が傘下に入る。両社は2026年5月28日に上場を廃止し、共同持ち株会社が東証プライム市場に上場する予定。
経営統合日は2026年6月1日。株式移転比率は前澤工業1:前澤化成工業1.11で、前澤工業の株式1株に対して共同持ち株会社の1株、前澤化成工業の1株に対して共同持ち株会社の1.11株を割り当てる。
共同持ち株会社の社長には前澤工業の宮川多正社長、副社長には前澤化成工業の田中理社長が就任する。
両社の起源は1937年に創業者の前澤慶治氏が東京都中央区に設立した「昭和製作所」で、1954年に前澤バルブ工業(現 前澤工業)の樹脂部門が、硬質エンビ工業(現 前澤化成工業)として分離独立した。
直近の売上高は前澤工業が374億円(2025年5月期)、前澤化成工業が241億円(2025年3月期)。
| No. | 開示日 | 買い手 | 対象企業・事業 | 売り手 | 業種 ▽ | スキーム ▽ | 取引総額(百万円) ▽ | タイトル |
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1 |
2025年12月16日 |
株主
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