紙器、樹脂パッケージなど包装資材メーカーのトーインは、中堅・中小企業を主な投資対象とする企業支援総合研究所(東京都千代田区)の傘下ファンドによるTOB(株式公開買い付け)を受け入れ、株式を非公開化する。人口減などを背景に国内需要の縮小が見込まれる中、ファンドの主導で新技術開発や新規ビジネス、海外展開の強化といった各種施策を迅速に実行し、持続的な成長基盤の構築につなげる。
買付主体はCSRI5号(東京都千代田区)。トーイン株の買付価格は1株につき1187円で、TOB公表前日の終値853円に39.16%のプレミアムを加えた。買付予定数は503万3247株。下限は所有割合66.67%にあたる335万5500株。
同社筆頭株主で元会長・社長の山科統氏は20%強の全所有株式をTOBに応募する予定。このほか山科家の関係者や取引先が所有する株式を含めると、合計62.88%の応募が決まっているという。
買付期間は12月23日~2026年2月16日の33営業日。決済の開始日は2026年2月24日。公開買付代理人は野村証券。
トーインはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、同社の東証スタンダード市場への上場は廃止となる。
トーインの前身は1955年に創業。その後、1958年に東京印刷紙器を設立。1987年に現在のトーインに社名変更。紙器、樹脂パッケージ、ラベル、説明書などを主力とし、電子部品や記録媒体、建材向けの精密コーティングも手がける。1991年にジャスダック上場(2022年4月に東証スタンダード市場に移行)。
| No. | 開示日 | 買い手 | 対象企業・事業 | 売り手 | 業種 ▽ | スキーム ▽ | 取引総額(百万円) ▽ | タイトル |
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1 |
2025年12月22日 |
CSRI5号(株)=(株)企業支援総合研究所
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株主
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5,974
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