老舗化粧品メーカーのマンダム<4917>を巡るMBO(経営陣による買収)が、4回にわたって募集期間を延長するなど、異例の混迷を深めている。創業家主導で始まったはずのMBOは、市場から「割安」と断じられ、アクティビストの介入を招き、ついには米投資ファンドKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)による買収提案に発展した。
このMBOは創業家が経営の主導権を取り戻し、中長期的な観点から意思決定を下すための非公開化として構想されたものだったが、逆に創業家の経営関与は弱まりかねない...
TOB(株式公開買い付け)の不成立が連続している。しかも、TOB不成立となった直近3件はいずれも対抗TOBの企てによって「待った」がかかった案件だ。