日産自動車<7201>を巡り、「売却」という言葉が現実味を帯びて語られ始めている。象徴的だったのは、横浜本社ビルの売却だ。売却後もリースバックで使用するため、表面的には「事業継続」。だが、象徴資産を切り離したという事実は、「日産は最終的な資金調達に踏み込んだ」という市場への強いメッセージとなった。「背水の陣」に追い込まれた日産にM&Aの足音が近づいている。もしそうなれば、いくらでどこに買収されるのだろうか?
同社の東証での時価総額は、2025年11月10日時点で約1兆3150億円...
石油、化学、電力プラントなどの制御システムを主力とする横河電機が今年2件目のM&Aに踏み切った。同社が課題として掲げるポートフォリオ(事業構成)の充実に向けて、M&Aを加速させている。
ディスカウントストア大手のミスターマックス・ホールディングスが、同社初の企業買収に前向きな姿勢を見せている。統合報告書2025で「M&Aなどの検討に割く時間が増えてきた」としており、企業買収の実現が近づいていることがうかがい知れる。
ハウステンボスの施設管理業務や廃棄物処理施設の機械設置工事などを手がけるCross Eホールディングスは、M&Aによって事業領域と活動エリアを拡大する。
フードロス削減に特化した食品EC(電子商取引)サイトを「Kuradashi」を運営するクラダシは、M&Aなどの成長投資枠をそれまでの30億円から44億円に引き上げた。